厚労省発表の労働相談件数は約25万件！
パワハラ相談件数は過去最多で４人に１人
「会社に頼った人生を送らないための方法」

中川淳一郎が指南。「会社に頼らずに稼げる方法を教えよう」

ビジネス・自己啓発 2016.06.15

——まぁ、失礼ながら当時の中川さんと比べると成長していますね。

　そうなのです、今いる会社という場所は、これからの長い人生を生き抜くための経験を提供してくれる場所です。そこでぐうたらして様々なことを学ぼうとする姿勢を見せず、さぼることばかり考えていたら、リストラされた時に次の活路がなくなってしまう。しかし、真面目に頑張っていたら、次の人生の選択肢が開けてくる。無職を続けていたら、そんなことはできませんよ。

　あと、バイトもあまりオススメしません。バイトの仕事ってのは大抵は「誰でもできる仕事」であり、基本的には単純作業です。ある程度の期間で大抵のことは学べてしまうのですね。

　もちろん、知識として、コンビニをどうやってオペレーションするのかや、どのようにして商品が搬入されるのか、売れ残りはどのようにして処理するのか、クレーマー対策はどうするのか、といったことは知っておいた方がいい。

　でも、その実態が分かったところでもうそれ以上学ぶことはなくなってしまうのがバイトなんです。しかしあなたは日々の広報業務をプロとしてこなしている。リストラは多分されないでしょうし、されたとしてもその後は大丈夫です。あまり心配しないでください。あとは、フリーになるのも手ですよ。フリーについてはまた別の機会に。

（プロフィール）

中川淳一郎（なかがわじゅんいちろう）

1973年東京都立川市生まれ。1997年一橋大学商学部卒業、同年博報堂入社、CC局（コーポレートコミュニケーション局）配属。2001年、サラリーマンとして通用しないと諦めて退社。無職になる。その後、ライター、雑誌編集者を経て、2006年にネットニュースの編集者になる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』（光文社新書）、『節約する人に貧しい人はいない』（幻冬舎）、『仕事に能力は関係ない』（KADOKAWA）等多数。漆原直行、山本一郎との共著に『読書で賢く生きる。』（ベスト新書）がある。